様式4−2
第50回エフエムぬまづ番組審議会議事録
1.開催年月日 平成18年9月12日(火)午後6時
2. 沼津市魚町1番地
サンフロントビル 3F 会議室
3.委員の出欠
8名
5名
出席委員氏名
千野慎一郎
伊藤謙壱
欠席委員氏名
放送事業者 佐藤恭平
伊藤迪彦
4.議 題
平成18年9月2日(土) 8:45〜9:00放送
ラティン ハラティン バモス ア ベール 毎週土曜日午前8時45分からの15分番組。
外国人家族のサポートを目的とした学習番組。ラテン系の住民の支援活動をおこなっている沼津市原地区のグループ「Latinはら」との共同制作とし、ラジオを通して母国語(スペイン語)と日本語を学ぶことで親子のコミュニケーションを深める。子供は日本語を理解するが母国語を使わなくなり、親は日本ががなかなか理解できないので親子のコミュニケーションが少なくなるというすれ違い家族の問題を解消したいという思いからできた番組。
5.
(会社側:佐藤) 審議委員の皆様、お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
第50回番組審議会を開催致します。
本日は、村松委員、荻生委員が欠席です。、
本日皆様にご審議いただきますのは、毎週土曜日午前8時45分からから放送している「ラティン ハラティン バモス ア ベール」という15分間の教育番組です。子供は学校や友達と日本語を日常的に使っているが、親は日本語ががなかなか理解できないので親子のコミュニケーションが少ないというすれ違い家族の問題を解消したいという思いからできた番組です。親子で母国語と日本語の同じ内容の童話や情報のラジオ放送をを聞いて両方の言葉を学びながらコミュニケーションがとれる事をサポートしようという番組です。それではお聴きいただきます。
( 番 組 聴 取 )
(清水委員長) それでは審議にはいります。今回は富山委員からご意見をお願いします。
(富山委員) コーストでまた新たな試みを始めたなと言う感じを受けました。地域密着のエフエムならではの番組という感じで快く思いました。ラジオ番組でこういう活動が実現するんだとも思いました。
私は新聞記事を読んで番組をきいたので内容がわかるのですが、特定の人達を対象に放送が始まっているのですが、今後こういう放送をより多くの人に放送を聞いてもらって理解していただき、外国人のネットワークが広がって行くという事に繋がっていくことはエフエム局として良い方向と思います。コーストエフエムが始まって以来、最近になって色々な新しい試みの番組が多くなってきた感じがありますが、とてもプラスの方向だと思います。他ではこの様なことは無いと思います。番組の内容ですが、今は物語ですが、今後色々な情報など広がって行くと感じますし個人的には楽しみな番組だと感じました。
(会社側:佐藤) ご意見ありがとうございます。ちょっと途中で申し訳ないですが、今富山委員より、より多くの方に放送を聞いてご理解いただきたいとのお話がありましたが、今度、このラティン・ハラについての特番を予定し進めています。放送は10月の終わり頃から11月始め頃を予定しています。内容はラティン ハラのグループのイベントがあるのでその状況を考えています。例えば、子供たちが互いにやりとりをする場面を収録するとか、ラティン・ハラのグループスタッフには小学校の教師も居ますし、フラメンコギター奏者とかその他様々な特技を持った方が大勢いますので、そういった方々のご支援を受け、また、沼津の原地区だけでなく静岡とか浜松とか御殿場などいろいろな各方面に働きかけて進めていきたいと思っています。コミュニティーエフエムにはJCBAと言う全国的組織がありますので各地域で放送できるように考えています。
(井上委員) 私はとても興味深く聞くごとができました。実際、現在は限られた方々の為に放送している様なわけですが、身の回りにはスペイン語を話す方々が居るのですがスペイン語は英語ほど普段耳にすることもないので馴染みが無い言葉ですが、生のスペイン語と対照に日本語を聞けるので、なかにはこれはこういう意味なのかなとか分かったりして、けっこう楽しく聞くことができました。普通のリスナーの人達も気軽にスペイン語に接する機会が増えればそれが広がって行けばいいと思いました。もし一般のリスナーのなかに少しでもスペイン語に興味がある方がいれば、例えばこの単語はこういう意味なのかなとか、こういう意味の事はスペイン語でこう言うのかとか楽しく聞けると思います。私はスペイン語が分かりませんが番組で喋っているスペイン語の方も大変落ち着いて分かり易そうですし、日本語の友丘さんもゆったりと聞き易く話をされ、スペイン語は分からないながらどちらも気持ち良く聞けました。今後の展開を期待しています。
(伊藤委員) 番組の構成的な意見として土曜の朝8時45分からという事で物語の裏で流れているミュージックとか日本語とかスペイン語で話されている言葉のスピードがここち良い感じでお子さんとその親が土曜の朝のひと時を過ごしているんだと言うイメージが出来て番組的には理解できると思いました。私はスペイン語がわかりませんので個人的にいうと日本語が先でスペイン語が後ならああこういう事なのかなと言う事が理解できますので良いと思いましたが、それはやはり聞く方の主観によるもので、子供は学校で日本語、親は母国語なので朝のひと時の親子の絆には良いかなと感じました。
やはり、以前審議会で聞いた「行くぞフットサル!」の番組もそうですが地域で電波を利用しながら交流のネットワークを広げて行くことは良い事だと思います。フットサルの番組でもそうだったのですが自分の身のまわりには必ず一人や二人は番組の内容に興味をもつ人がいるものです。自分の仲間達の番組もあるのですがそれはあまり聞かないがこっちの番組は欠かさず聞くとかこういった人達の話から地域的な広がりをすごく感じる様になりました。
(千野委員) 私もこれは地域のエフエム局ならではの番組だと感じました。最近異文化圏の衝突とか外国人の犯罪ばかりがめだっていますがこういう取り組みも良いと思いました。沼津市でも市民の2%にあたる約4200人の外国人が住民票をおいています。そのなかで約1600人が保険加入していますし、十数名の生活保護世帯もあります。登録者以外の外国人もずいぶん多くいる筈で、こうして見ると今まであまり意識していなかったが地域に溶け込んでいる外国の人達が意外に多いと思いますね。その子供さん達もかなり日本の学校へ通学している。ただ制度として外国人には義務教育の責任はありませんので希望者だけですが。番組を通してのいろいろな活動や情報を提供し、地域の方たちとの交流があれば、学校へも行きやすいし、地域にも溶け込めるのではないかと思いました。浜松の方へ行けばいろいろ聞けると言う話もありますが、沼津にもかなり外国の方が居るし今後どんどん増えていると言う事ですから今後もこういう番組で取り上げる事は必要と言う事ですね。
(清水委員長) 国際関係と言う事は小さな事が非常に大きな影響があります。例えば私の逆鱗に触れる様な中国の江沢民の発言など、彼は永久に日本に対して発言すると言っている。一方では同じ中国の人ですが天安門事件の時、北大に留学し建築の方の勉強をしていて事件の為中国に戻れなくなった人がいるのです。彼は卒業後日本で建築方面の耐震構造の診断計算をするソフトのベンチャー企業を興して大手になって一部上場する会社になり、社長、会長を経て相談役になっていますが、日経などにコラムを書いたりしています。この人のコラムや発言は非常に客観的に中国も日本も世界も見ていますので公平で中国政府の人の発言でとげとげしく感じる事に対し癒される部分もあります。この様に日本で育って日本で教育を受けて行けば日本も母国も世界も非常に客観的に公平に見ることができる目をもった外国の方も出てくるわけです。そういう意味では小さなお子さんを持っている外国の方が日本で教育を受け育って行き、日本の社会に溶け込むことは大きな意味のある事だと思っています。
また、そういう意味で大きな放送局がやるのではなくコーストエフエムが一地域の沼津の小さな局でこのような番組をやるという事は意味のある事だと思いますし、コーストエフエムがナンバーワンでなくてもオンリーワンになる様に今後の番組作りに期待しています。
(会社側:佐藤) この外国人支援にかかわっている方のなかに、小学校の先生ですが昔、海外青年協力隊でホンジュラスに行ったという方がいます。その方んおお話ですと、ホンジュラスに居た時ペルーの人達が武士の役で日本の「米百表」の演劇をしてその時琴を弾いて一緒に日本を紹介したという事があり、ホンジュラスの方々が非常に感激し大統領も絶賛したという事です。日本もいろいろなところで世界中に深い関わりがあるのですね。そういう関係の方がコーストエフエムと関わりがあるということはすごい事で大きな意味をもつことですね。今回の番組のことで、逆にペルーやホンジュラスから取材に来たいという話もありますし、ローカルのコーストエフエムの小さな事かもしれない事が日本のと言う事になり大きな意味を持つことになりますね。現在はネット社会ですから、小さな事でも直ぐに世界に飛び火しますので大きな話題になります。一方でこの番組は子供は日本語、親は母国語で会話が出来ない等から始まったことですが、同じ日本人でも親子の断絶等と言う話もありますが・・・。
(富山委員) 今回の番組の様にいざこういう放送をしましょうと言う話が出た時何か難しい点とか問題がありますか。
(会社側:佐藤) 単にやりましょうと私が判断し決めるだけです。特別な問題は有りません。コーストエフエムのパーソナリティーやスタッフに非常に優秀な人材がおりますので、内容はその人達にお任せという事ですがこじんまりとした良いものができますし非常に助かっています。大きな局はいろいろな制限や意見が出ますが、コーストエフエムでは小さな局ですので返って融通の利く番組作りができると思っています。
(清水委員長) こじんまりとしたこういう良い番組ができると言うことはコストパフォーマンスがいいですね。
(会社側:佐藤) そうですね。優秀な人材がいるお陰で助かっています。
(清水委員長) 番組の長さも15分というのもいいですね。
(井上委員) 私も丁度良い長さだと思います。
以後しばらく雑談 (番組との関係をはなれた話)
(清水委員長) ではこれで審議終了とします。
(会社側:佐藤) 貴重なご意見ありがとうございます。
本日はどうもありがとうございました。
6.審議会での意見についてとった措置について
各委員からの意見や感想については今後の自社製作番組に生かし、より良い番組作りをする検討材料としました。
7.審議会の内容の公表
弊社ホームページにて公表する。
8.その他の参考事項
次回の番組審議会は平成18年11月7日(火)PM6:00より行う。